めぐみさん写真カラー化 市内各所で巡回展示(11/29)

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)の母早紀江さん(87)が市役所本庁舎で開かれている写真展「めぐみちゃんと家族のメッセージ」にあわせて29日、福田市長を表敬訪問した。市は今回、早紀江さんの記憶などを頼りに、めぐみさんが写った5枚のモノクロ写真をカラー化、この写真を含め約50点を展示した。本庁舎の展示は12月1日まで。来年2月14日までJR駅南北自由通路、市民館など市内各所で巡回展示する。

遠回し表現も文脈からヘイト認定 削除要請は過去最多73件(11/23)

市は21日、在日コリアンを「帰れ」などと攻撃するインターネット上のヘイトスピーチ73件について削除要請し、概要を公表した。1回の要請数としては過去最多。「あなたの居場所は○○国」「祖国で幸せに暮らせば良い」などの遠回しな表現も文脈から排除の意図が認められれば、人権侵害の差別的言動の対象に。削除要請は累計232件、実際に削除されたのは108件。「X(旧ツイッター)」にはこれまで91件を削除要請、削除は8件。

ヘイト投稿に賠償命令 194万円地裁川崎支部(10/12)

インターネット上の投稿で精神的苦痛を受けたとして、在日コリアン3世、崔江以子さん(50・川崎区)が、投稿した男性に損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、横浜地裁川崎支部であった。「祖国へ帰れ」の書き込みはヘイトスピーチ解消法に定める不当な差別の言動であり人格権を侵害するもので110万円の支払いを命じた。「差別の当たり屋」「被害者ビジネス」と侮辱する記載についても名誉感情毀損に当たるとして84万円の賠償を命じた。

ヘイト発信に非暴力で対抗 「川崎駅前読書会」300回(9/17)

ヘイトスピーチに対抗してJR川崎駅東口で行われている「川崎駅前読書会」が17日、300回を迎えた。第1回の読書会は2020年12月27日。同年7月全国初のヘイトスピーチに刑事罰を科す市条例施行後も差別的な街頭宣伝が続き、千葉県の会社員木村夏樹さん(55)は仲間と第1回の読書会を開いた。ヘイトスピーチの発信者が立つ場所にあらかじめ座って読書し発信を難しくするという非暴力的手法で対抗、その活動は差別的街宣への抑止効果となってきている。

関東大震災時の朝鮮人らの虐殺で国際シンポ 川崎区桜本(9/3)

「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年国際交流シンポジウム」が3日、川崎区桜本の在日大韓基督教会川崎教会で開かれ、約130人が参加した。松野博一官房長官が「確認できる記録が見当たらない」と発言するなど虐殺の事実を認めない政府に対し、日米などの関係者が記憶の継承や歴史修正への抗議、講師人種差別抑止に向けた連帯の重要性などの意見が交わされた。

人権侵犯被害申告ネット投稿 法務局に崔さん弁護団(8/10)

市在住の在日コリアン3世、崔江以子さん(50)と弁護団は10日、インターネット上の投稿472件などについて、横浜地方法務局川崎支局に人権侵犯被害申告を行い、運営者に削除要請するよう求めた。崔さんは2016年に参院法務委員会で参考人として発言して以降、ネット上でヘイトスピーチのターゲットにされ、差別的な投稿への損害賠償請求訴訟での本人尋問などをきっかけに急速にヘイトの書き込みが拡大したという。

ネットヘイト33件認定 市審査会(7/25)

市差別防止対策等審査会は25日、在日コリアン女性を排斥するインターネット上の書き込み33件をヘイトスピーチと認定した。今回の投稿はその全てが地域社会からの排除の扇動にあたる「祖国へ帰れ」という内容、うち1件はネットスラングで「死ね」を意味する「タヒ」という書き込みで危害を告知するものとして初めてヘイトスピーチに認定した。市は答申を受けツイッターなどプロバイダー企業に削除要請する。

ヘイト規制条例全面施行3周年記念で集会 市労連会館(7/1)

「市差別のない人権尊重のまちづくり条例」全面施行3周年を記念する集会が1日、市労連会館(川崎区)で開かれ、在日コリアン3世のピアニスト崔(チェ)善(ソン)愛(エ)さんが「尊厳を取り戻すまで~指紋押捺拒否から40年」と題して講演した。条例制定を求めてヘイトスピーチの被害を訴え続けた在日3世の崔江以子(チェカンイヂャ)さんを念頭に、逃げ出さずに済んだのは厳しい状況でも立ち上がってきた人たちがいるからで、闘えば変わると信じたいと語った。

川崎のハルモニ6人が主人公の映画 京都で上映会(6/25)

在日コリアンが多く暮らす川崎区の桜本を舞台に植民地支配と戦争に翻弄されてきた1世のハルモニ(おばさん)たちの足跡をたどるドキュメンタリー映画「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち」(金(きむ)聖(そん)雄(うん)監督)の上映会が25日、京都市内で開かれ約270人の観客がつめかけた。識字学級から始まった市ふれあい館の共同学習「ウリマダン(私たちの学校)」に通う主人公の6人はチマ・チョゴリ姿で舞台あいさつした。市内各地で8月上映予定。

ジェンダー平等へ発進 「すくらむ21まつり」(6/25)

“かわさきからジェンダー平等を発進“をテーマに「すくらむ21まつり」が25日、市男女共同参画センター(高津区)の主催で開催された。出店やコンサート、講座など市内で活動する約30団体が参加。市民団体「ジェンクロス・カワサキ」が手掛けたジェンダーに関する”もやもや”する言葉を市民から集めて作ったカードの展示や海洋ごみを再利用したアクセサリー作り体験、手づくりパンや地元野菜が並ぶマルシェなど来場者は楽しみながら学んだ。

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