市は19日、市民の投票で決める2019年の市10大ニュースを発表した。あらかじめ選定した候補への投票で11月21日から15日間受付け、投票者数は昨年の5765人を上回る1万123人で過去最多。1位は「台風19号により市に大きな被害」で5337票。以下、②川崎フロンターレJリーグYBCルヴァンカップ初優勝③多摩区登戸で殺傷事件発生④川崎フロンターレFUJI XEROX SUPERCUP2019初優勝⑤市差別のない人権尊重のまちづくり条例提案(12月12日可決、成立)。福田市長は一年を総括した漢字に「互」を選び、「地域の人々が互いに支えあう互助の重要性を認識」と述べた。
「台風被害の経緯説明を」市民ミュージアムに申し入れ(12/4)
かわさき市民オンブズマンは4日、台風19号で地下の収蔵庫が浸水被害にあった市市民ミュージアム(中原区)について、管理方法の問題点に関する見解を示すよう市に申し入れを行った。市策定のハザードマップではミュージアム周辺の浸水深を「5~10㍍」と想定しており地下収蔵は避けるべきであったと指摘。十分な浸水対策を取らないまま今回の被害を招いた点や大雨被害を想定しての指定管理者への事前対策の指示、被害当日の経緯などについて回答するよう求めた。
英代表サポートに1601人応募230人選抜 東京・五輪パラリンピック(11/26)
市は26日、2020年の東京五輪・パラリンピックで英国の事前キャンプを手伝うボランティアスタッフについて、当初予定の5倍以上となる1601人から応募があり、230人を選んだと発表した。ボランティアスタッフは「英国代表チーム川崎キャンプサポーター」で、市等々力競技場(中原区)などで選手をサポートする。年代別では40歳代が69人と最も多く、最高齢は74歳、最年少は18歳だった。
首里城再建に支援を 県人会が募金呼び掛け(11/15)
那覇市の首里城火災を受け、川崎沖縄県人会会長の比嘉孝さんは15日、首里城再建のための募金を呼び掛けた。比嘉さんは「首里城は沖縄人の誇り、象徴、大事な観光資源。早く復興できるようご支援を」と語った。市は那覇市の友好都市でもあり、福田市長、山崎市議会議長も同席して支援を表明。市役所や区役所、支所の計11か所に募金箱を設置し、県人会を通じて那覇市に贈る。県人会は川崎区にあった紡績工場で働く沖縄出身者らが1924年に創立、全国にある沖縄県人会の中でも最も古いとされる。
嫌韓報道を批判 高津区の言論誌「arc」最新号発刊(10/3)
言論誌「arc」を刊行している高津区の出版社レイラインは、最新号を3日全国書店で発売する。市役所で会見した編集長の東郷礼子さんは、日韓関係が」顕著に悪化し始めた4月頃に嫌韓報道を特集に据えることに決め、不要な対立を煽る言説の嫌韓報道には与しないと述べた。表紙の色をれいわ新選組が参院選でイメージカラーにした鮮やかなピンク色にし、キャスターの金平茂紀さんの新連載コラムや鳩山由紀夫元首相のインタビュー、自身による韓国ルポなどが掲載されている。A5版160㌻、税抜き1200円。
「平和の鐘つき」今年も9月9日9時9分から 多摩区長念寺(9/9)
9月9日午前9時9分から「平和の鐘つき」が多摩区登戸の長念寺で催された。九にちなんだ鐘つきは、憲法九条を守ろうと同区内で活動する「たま九条の会」の森田忠正さんらが発案し、区内の「生田」、「すげ」、「のぼりと」の4つの会も賛同して9年前に始まった。今年は10回目の節目、明け方までの台風の影響で例年より参加者は少なかったが、全員が鐘楼に上がり、それぞれの平和への願いを込めて鐘をついた。鐘つき後は小林泰善住職の講話があり、市民団体「平和を願う会」の共同代表で語り部の萩坂心一さんが絵本「新・戦争のつくりかた」を朗読した。
14年続く児童が始めた落書き消し 宮前区(8/10)
宮前区で美化活動を続ける市民グループ「落書き戦隊ケスンジャー」(佐藤利枝代表)と地域住民約80人が同区馬絹のトンネル「第四梶ヶ谷架道橋」の壁面の落書き消しを行った。ケスンジャーは14年前、市立菅生小学校の児童が近所の公園で同級生の悪口が書かれた落書きを見つけ、保護者とともに消したのが発端。子どもたちが社会人になってからも継続して行われており、10日は約180㍍の壁面のあちこちにスプレーなどで書かれた落書きをペンキで上から塗り重ねて消した。
東扇島埋め立て不要 市民オンブズマン監査請求(6/26)
リニア新幹線工事で発生する残土を活用し、市が川崎港(東扇島)で進めている埋め立て事業は不要として、かわさき市民オンブズマン(川口洋一、篠原義仁代表幹事)は26日、事業に公金を支出しないよう住民監査請求を行った。概算事業費約240億円のうち、残土の投入や護岸工事などの費用200億円はJR東海が、道路や下水など基盤整備費の40億円は市が負担する。同オンブズマンは、既存の港湾能力等から新たなふ頭用地を確保しなくても対応可能で、需要予測も過大。埋め立て地はごみの受け入れ先としても期待され、JR東海に便宜を図るだけとしている。
なかはらの手作り地域史 地元市民団体が発行(6/1)
中原区の市民団体が手作りの地域史をまとめ、「なかはらの昔むかしから今、未来へ」と題する88ページの冊子を発行した。地域の歴史に詳しい専門家らが講演する「なかはら歴史シンポジウム」が2014年に終了、それを惜しむ市民らが「なかはら地域フォーラム&シンポジウム」を結成、16年から郷土史だけでなく、地域の課題などにも取り組んだ3年間の活動の集大成。これまでの郷土資料に載っていない多摩川河川敷の日本初のサーキット場などの「地域大発見!」や、中原平和公園の軍需工場、米軍接収などの「昭和史」、武蔵小杉の高層マンション群での地域連携の実践にも触れている。
「公害反対発祥の地」の碑 市民団体50周年で設置(5/24)
市内の大気汚染対策を、市や企業に求めてきた市民団体「川崎から公害をなくす会」(神戸治夫会長)は24日、設立50周年を記念し、川崎医療生活協同組合大師診療所(川崎区大師町)に「公害反対住民運動発祥の地」の記念碑を設置した。会は1969年、ぜんそくで同診療所を訪れる患者が多かったことから、同組合内の公害対策委員会が中心になって発足。大気汚染公害を中心に被害の実態調査のほか、公害認定のために市民による簡易測定を広めるなどの活動を展開してきた。記念碑は縦39㌢、横51銭㌢で、盤面にこれまでの歩みが綴られている。