市教育委員会は2日、市立小中学校と特別支援学校、市立高校を新年度17日まで休校にすると発表した。入学式は小中学校と特別支援学校が6日、高校が7日で、始業式は6日に開くが入学式と重なり、感染対策が難しいなどの学校は各校が判断。週に1回程度は登校日を設け、運動の時間を確保して学習の指示などする。子どもの居場所確保策として、これまで同様わくわくプラザ(学童保育)を活用、学校と連携しながら平日午前8時半~午後1時に受け入れる。
いじめ被害の女児に教室で謝罪 市に賠償命令(3/24)
同級生からいじめを受け担任も加担したとして、市立小学校6年生だった女児と両親が市と同級生の保護者に約360万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、横浜地裁川崎支部であった。判決では女児は2016年以降、同級生から暴言やいじめを受け、その回数などを記録していたノートが同級生に見つかると、女児に謝罪の声が上がり、担任が教室内で謝罪の場を設けた。こうした担任の指導で児童が精神的苦痛を受けたとして訴えの一部を認め、慰謝料として市に44万円の支払いを命じた。保護者らへの請求は棄却した。
式簡略化して時間短縮 市立91小で卒業式(3/19)
新型コロナウイルスの影響で小中学校などの臨時休校が続くなか、市立小学校91校で19日、卒業式が行われた。マスク着用や出席者の制限、席の間隔を空けるなど各校で感染対策がとられ、あいさつの簡略化や祝電披露をなくすなど時間を短縮して行われた。市立小学校の卒業式はこれまで101校で行われ、20~23日に13校予定されている。いずれも何らかの感染対策をとるものの、保護者が参加できない卒業式はないという。
人工呼吸器付け地元小へ認めず 障害児就学先訴訟判決(3/18)
人工呼吸器を付けて生活する市の光菅和希君(8)と両親が。県と市を相手に特別支援学校ではなく地元小学校への就学を求めた訴訟で横浜地裁は18日、請求を棄却する判決を言い渡した。両親は「障害の把握に必要な主治医の診断書などを収集せず、予断と偏見で特別支援学校への就学を強制した」と主張したが、判決は「市教委は男児の障害を誤りなく把握し、専門家の意見を聴いて就学先を指定した」とした。原告代理人の大谷恭子弁護士は「地域での生活ができているのに、なぜ学校だけが排除されるのか。障害者権利条約で保障されたインクルーシブ教育を理解していない」と話した。
川崎大空襲の記録展 戦時中の様子を市平和館で(3/7)
1945年4月の「川崎大空襲」に合わせて、戦争の悲惨さなどを伝える「川崎大空襲記録展 私たちのまちに『空襲』があった」が7日市平和館(中原区)で始まった。4月15日深夜、米軍のB29爆撃機194機が来襲し、焼夷弾12748発や高性能爆弾162発などを投下、市中心部は市役所を残して一面焼け野原になり、死者約1000人、被災者10万人を超えたといわれている。同展は今年で14回目、「今回は「自分たちが今、生活している場所の戦時中の様子を知ることで我がこととして平和を考えよう」がテーマ。
臨時休校開始 児童に「居場所」提供(3/4)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校が4日から始まり、市立の全175校が共働きなどやむをえない事情のある子供向けに「児童生徒の居場所」を提供した。「居場所」は午前8時半から午後2時まで開設され、午後2時から7時はわくわくプラザ(学童保育)で受け入れる。1教室あたり20人以下で読書や自習などをして過ごし、教職員が見守った。小学生の15%、1校当たり平均約100人が利用した。中学生は1%、特別支援学校は25%だった。
生田小で卒業式 前倒し実施(3/3)
多摩区の生田小学校では3日、予定を前倒しして卒業式が行われ80人が巣立った。市教育委員会は市立学校の卒業式を在校生の参加を極力減らすなど規模を縮小して感染対策をしながら実施する方針。小学校は18~23日、中学校は11日と24日、特別支援学校は6~19日に予定。生田小は19日に予定していたが、今後の感染拡大の状況が不透明で予定日に実施できなくなる可能性も考え判断したとしている。
市立図書館の閲覧席を休止 3月2日から15日(2/29)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため市は3月2日から15日まで市立図書館の閲覧席の利用を休止する。利用者が館内にとどまる時間を短くするためで、パソコン、新聞、雑誌の閲覧も休止する。本の貸し出し、返却は受け付ける。対象は川崎図書館や幸図書館など全13の市立図書館。川崎図書館では29日午後、閲覧の休止を告げる貼り紙が館内に貼りだされた。1日の入館者数は平日が約千人、土日は約1200~300人。
市立小中高は4日から 首相の一斉休校要請受け(2/28)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い安倍首相が27日突然表明した、全国の小中高校などへの3月2日から春休み開始日までの休校要請を受け、市は28日、保護者や児童、生徒に確実に情報を伝えるため2,3両日は通常通りとし、4~25日を休校とする。やむをえない事情がある場合は学校で過ごすことも可能とした。卒業式は登校日とし、来賓の参加見合わせや在校生や保護者などの人数制限など感染防止策を講じて実施する。特別支援学校については支援を必要としている人が多いことから休校にしない方向で検討。また、自宅にいることが困難な児童、生徒のために学校に居場所を設けるほか、わくわくプラザ(学童保育)も利用できるようにした。
「アジアを旅する昼ごはん!」 給食献立コンで犬蔵中小林さん市長賞(1/20)
市の本年度「中学校給食献立コンクール」で市長賞に選ばれた市立犬蔵中学校(宮前区)1年の小林志麻さんの献立が20日、同中で試食された。小林さんの献立のテーマは「アジアを旅する昼ごはん!」。主食は台湾料理の一つ「ルーロー飯」で煮込み豚肉を麦ごはんにかけたもの。他にホウレンソウ、ニンジン、モヤシをゴマ油と塩、鶏がらスープなどで味付けした韓国料理「ナムル」、アジア風のスープ、牛乳といった内容。コンクールは生徒の食と給食への関心を高めてもらおうと昨年度から実施し、今回は市内各校から1339点の応募があった。市は全中学校に小林さんの献立を提供する。