アートを介したコミュニティ形成に向け協定  市と東京芸術大学(7/3)

市は東京芸術大学とアートを介したコミュニティ形成に向け、連携・協力して取り組む協定を締結したと3日発表した。連携事業の主体となるアートコミュニケータを30名程度公募し、様々な講座を通して活動を支える考え方の共有、アートを介した対話を重ね、コミュニケーションを豊かにする方法を学び、市内の文化資源や福祉・医療の現場などとも連携してアートを軸にコミュニティを育む活動に取り組む。参加者は12月頃から募集予定。

開館19周年「ミューザの日」 小学生企画のコンサート

2004年7月1日に開館したミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で「ミューザの日」の1日、記念イベントが開催された。公募で選ばれた小学生9人が「ジュニアプロデューサー」となり劇仕立ての「だれでもハッピーコンサート」を企画運営、本番2日前に100席分が完売した。選曲や座席配置、チラシ作りなどに取り組み、物語仕立ての寸劇や冒険家に扮した東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏曲などを楽しんだ。 

 新市民ミュージアムの移転開設地 生田緑地に(3/10)

市は10日、2019年10月の台風で被災した休館中の市市民ミュージアム(中原区)の移転再建について、生田緑地ばら苑隣接区域(多摩区)を選定したと発表した。候補地は約8600㎡、現在はばら苑の臨時駐車場で、東に藤子・F・不二雄ミュージアム、西に岡本太郎美術館、日本民家園、青少年科学館があり、これら施設との回遊性、相乗効果を期待する。今後はパブリックコメントを実施、23年度末に基本計画、24年に管理運営計画を策定の見込み。

17年ぶり大賞、次点両賞とも「該当なし」 岡本太郎現代芸術賞(2/17)

市出身の芸術家岡本太郎の精神継承の作家を顕彰する第26回岡本太郎現代芸術賞が17日発表され、大賞と次点の岡本太郎賞、岡本敏子賞は2006年度の両賞が創設されて以来初めて「該当なし」となった。同賞は岡本太郎記念現代芸術振興財団などの主催で1997年度に始まり、2005年度までは大賞とされていた最高賞の受賞はなかった。今回は国内外から595点の応募があり23人が入選、うち4人に特別賞が贈られた。

台風浸水被害で新たに3万点処分 市民ミュージアム(2/9)

2019年の台風19号で浸水した市市民ミュージアム(中原区)について市は9日、川崎ゆかりの画家の油彩画など3万107点を新たに処分すると発表した。今回で処分品は計7万3547点。修復が不可能として処分されるのは、漫画雑誌1万4524点、ポスターなどグラフィック6565点、19~20世紀写真6213点など。被災した収蔵品24万5643点のうち修復済みは約4万点。残り約13万点が修復対象で修復に10年程度かかるとみている。

市民ミュージアムの雇い止め訴訟が和解 元副館長に解決金(12/23)

市市民ミュージアム(中原区)の指定管理者「アクティオ」(東京都)による雇い止めは不当だとして、元副館長の浜崎好治さん(61)が地位確認などを求めた訴訟は23日までに、東京高裁で和解が成立した。同社が解決金1500万円を支払うなどの内容で、和解は13日付。浜崎さんは同館の学芸員として30年近く勤務。2017年に市の指定管理者制度導入により同社の契約社員となり、1年契約の満了時に更新を希望したが雇い止めに。18年横浜地裁川崎支部に提訴、1審は敗訴。

“迷ったときこそ映画をみよう” 今年も「しんゆり映画祭」開催(10/30)

市民による手づくりの「KAWASAKIしんゆり映画祭」が30日から市アートセンター(麻生区)で始まる。今年はコロナ禍の制限のない形での3年ぶりの開催、ロシアのウクライナ侵攻で世界の混迷が続く中「生きる力」「自分の生きる道」に焦点を当て、「迷ったときこそ映画をみよう」がキャッチコピー。「自分のわくわくにしたがう」「大好きになる、夢中になる」「自分らしく生きたい」などを切り口に12作品を上映。3月に亡くなった映画評論家・佐藤忠男さんの追悼上映も。

市文化賞など8人に贈呈(10/27)

2022年度の「第51回川崎市文化賞」などの贈呈式が27日、市国際交流センター(中原区)で開催された。文化賞は佐々木武志さん(82)元教育委員会教育委員長、関昭三さん(81)元演劇鑑賞会事務局長、社会功労賞は小倉敬子さん(75)かわさき市民活動センター理事長、渡辺ひろみさん(87)NPO法人秋桜舎理事長、スポーツ賞は佐藤水(み)菜(な)さん(23)競輪選手、森重航(わたる)さん(22)北京五輪スピードスケート男子500㍍銅メダル、アゼリア輝賞はオペラ歌手の市川宥一郎さん(30)、市立川中島中2年卓球選手の張本美和さん(14)。

佐藤忠男さんお別れの集い 麻生区で300人参列(10/13)

3月に91歳で亡くなった日本映画大学(麻生区)の名誉学長で映画評論家の佐藤忠男さんのお別れの集いが13日、新百合トウェンティワンホールで開かれた。学生や映画関係者ら約300人が参列、天願大介学長が「権威や価値を超えて正々堂々と映画に向き合い、150冊もの本を残した。今後も本を通して学生たちに影響を」と惜しんだ。同大学の初代学長や、かわさき・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)実行委員長として川崎の文化振興に尽くした。

佐藤惣之助詩碑建立の経緯伝える 上映会開催(9/27)

市出身の詩人・佐藤惣之助の詩碑が那覇市に建立された経緯を伝える映像作品「佐藤惣之助詩碑 川崎・那覇・沖縄 百年の絆」の上映会が27日、東海道かわさき宿交流館(川崎区)で行われ、川崎沖縄県人会メンバーや地元住民ら約40人が参加した。作品を制作した那覇市出身の映画監督、喜屋武靖さんらが企画したもので、今年5月に那覇市の首里公園に移設した式典で披露された作品に、この式典の様子を加えた映像が上映された。

Top