沖縄県は28日、「沖縄のこころ」を同県内外に広く知ってもらう催しをシネマコンプレックス「チネチッタ」(川崎区)で開いた。「御万人(うまんちゅ)ぴーすふるアクション」の一環で川崎沖縄県人会が協力。1部は歌やエイサーで平和を願う心を伝える「うたらな平和」。2部は「ひめゆり平和祈念資料館」普天間朝佳(ちょうけい)館長、沖縄出身で日系3世歌手のアルベルト城間さん、カンボジアで働く那覇市出身の小児科医嘉教真理子さんがパネリストのシンポジウム「かたらな平和」。
ツバキの屏風を市に寄贈 日本画家・大矢さん(麻生区在住)(1/24)
川崎市市民文化大使で麻生区在住の日本画家、大矢紀(のり)さん(87)が24日、ツバキを描いた屏風を市に寄贈した。作品名「大樹(たいじゅ)・五色(ごしき)八重(やえ)咲(さき)散(ちり)椿図(つばきず)」、縦1㍍72、横3㍍60の大作で一つの株から赤や白、ピンクなど五色の花を咲かせるツバキが描かれている。ツバキは「市民の木」。市立千代ヶ丘小学校(麻生区)にある市指定「まちの樹50選」にも選ばれた樹齢推定300年のツバキがモデルという。屏風は市長応接室に飾られる予定。
市制100周年・全国都市緑化フェアにちなむ企画も 「川崎・しんゆり芸術祭」(1/18)
16回目の「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)」について実行委員長の富山省吾・日本映画大学理事長らが18日、記者会見した。期間は4月7日~5月12日、麻生・多摩区の7会場で音楽、演劇、伝統芸能など32演目43公演を予定。7月の市制100周年、秋の全国都市緑化かわさきフェアにちなみ、川崎郷士・市民劇「百年への贈り物~川崎市誕生ものがたり」、「『緑と水のアート』緑と水の映画祭inしんゆり2024」なども企画されている。
地域に根差した文化財 新たに27件(12/27)
市教育委員会は、市地域文化財に新たに27件を決定した。市民生活や地域風土に根ざして継承されてきた文化財を顕彰・記録する「市地域文化財顕彰制度」(2017年創設)に基づくもので、同文化財の総数は240件となった。新城小学校(中原区)の校庭で保管されていた「八百八橋」と呼ばれる石の橋板や川崎大師平間寺(川崎区)の弘法大師一千御忌供養塔、菅町会(多摩区)の火の見及び半鐘などが選ばれた。
アートコミュニケータ「ことラー」募集 東京芸大と連携(12/17)
来年の市制100周年に向け東京芸術大と連携する市は、新しいアートコミュニティ形成プロジェクト「こと!こと?かわさき」を始める。このプロジェクトの主体となるアートコミュニケータ「ことラー」を17日から来年2月2日まで募集する。「ことラー」は対話をしながら市内の文化資源を活かして、人・モノ・こと・場所をつないでいく。活動期間は最長3年間。任期後は各自で活動する場を探し、培ったノウハウや人脈を生かしてもらう。
「アリラン ラプソディ」全国ロードに先駆け上映 アートセンター(12/16)
戦前から多くの在日コリアンが暮らす川崎区桜本のハルモニ(おばあさん)たちの半生を追ったドキュメンタリー映画「アリラン ラプソディ~海を越えたハルモニたち」の上映会が来年2月からの全国ロードショーに先駆けて16日、麻生区の市アートセンターで始まった。22日まで。毎回、上映後に金(キム)聖(ソン)雄(ウン)監督のトークがある。初日は7人のハルモニもチマ・チョゴリ姿で舞台に立ち、映画への思いを語った。
第11期川崎市市民文化大使 全員再任(12/5)
市は5日、市長の代理として交流事業への参加や自己の活動を通して市のイメージアップを図ったりする第11期川崎市市民文化大使の委嘱状を交付した。任期は2年、全員再任。伊藤多喜雄(民謡歌手)鵜沢久(能楽師)大谷康子(ヴァイオリニスト)大矢紀(日本画家)小原孝(ピアニスト)国府弘子(ピアニスト)佐藤征一郎(声楽家)SHISHAMO(ミュージシャン)成田真由美(パラリンピックメダリスト)パンチ佐藤(スポーツタレント)松本利夫(俳優)
市名誉文化大使の山田太一さん死去 89歳(11/29)
「岸辺のアルバム」「不揃いの林檎たち」など数多くのテレビドラマを手掛ける傍ら、小説家としても活躍した脚本家の山田太一(本名・石坂太一)さんが29日、老衰のため市内の施設で死去した。89歳。氏は昭和57年に川崎市文化賞を受賞、平成17年から2期4年間にわたり川崎市市民文化大使に就任、現在は川崎市名誉文化大使として市のPRや魅力の発信、文化芸術の振興に多大の貢献があった。
油絵「追憶の旧川崎市庁舎」寄贈 中原区の画家・垣内さん(11/14)
中原区出身・在住で内閣総理大臣賞などの賞を受賞している画家、垣内宣子(のりこ)さん(81)が14日、市役所本庁舎の完成を祝い、旧本庁舎をモデルに制作した作品を市に寄贈した。作品は30号の油絵「追憶の旧川崎市庁舎」で、上空から見た旧本庁舎を描いている。庁舎が取り壊される直前に水彩でデッサンし、油絵に描き直したものという。作品は新本庁舎7階に掲示される予定。
「長寿日本一」麻生区で生涯現役6人の連続講座 15日から(11/15)
厚生労働省の市区町村別平均寿命で「長寿日本一」となった麻生区(男性84.0歳、女性89.2歳)が、大先達6人を迎えて「アルテリッカ特別講座~生涯現役で活躍する文化・芸術の人々」を15日から開催する。劇作家の小川信夫さん(97)で幕を開け、来年2月までの全6回。他の講師陣は、川崎浮世絵ギャラリー名誉館長の斎藤文夫さん(95)、最高齢の浪曲曲師の玉川祐子さん(101)、区文化協会会長の菅原敬子さん(87)、歌人の馬場あき子さん(95)、劇作家のふじたあさやさん(89)。