新市民ミュージアムの移転開設地 生田緑地に(3/10)

市は10日、2019年10月の台風で被災した休館中の市市民ミュージアム(中原区)の移転再建について、生田緑地ばら苑隣接区域(多摩区)を選定したと発表した。候補地は約8600㎡、現在はばら苑の臨時駐車場で、東に藤子・F・不二雄ミュージアム、西に岡本太郎美術館、日本民家園、青少年科学館があり、これら施設との回遊性、相乗効果を期待する。今後はパブリックコメントを実施、23年度末に基本計画、24年に管理運営計画を策定の見込み。

17年ぶり大賞、次点両賞とも「該当なし」 岡本太郎現代芸術賞(2/17)

市出身の芸術家岡本太郎の精神継承の作家を顕彰する第26回岡本太郎現代芸術賞が17日発表され、大賞と次点の岡本太郎賞、岡本敏子賞は2006年度の両賞が創設されて以来初めて「該当なし」となった。同賞は岡本太郎記念現代芸術振興財団などの主催で1997年度に始まり、2005年度までは大賞とされていた最高賞の受賞はなかった。今回は国内外から595点の応募があり23人が入選、うち4人に特別賞が贈られた。

台風浸水被害で新たに3万点処分 市民ミュージアム(2/9)

2019年の台風19号で浸水した市市民ミュージアム(中原区)について市は9日、川崎ゆかりの画家の油彩画など3万107点を新たに処分すると発表した。今回で処分品は計7万3547点。修復が不可能として処分されるのは、漫画雑誌1万4524点、ポスターなどグラフィック6565点、19~20世紀写真6213点など。被災した収蔵品24万5643点のうち修復済みは約4万点。残り約13万点が修復対象で修復に10年程度かかるとみている。

市民ミュージアムの雇い止め訴訟が和解 元副館長に解決金(12/23)

市市民ミュージアム(中原区)の指定管理者「アクティオ」(東京都)による雇い止めは不当だとして、元副館長の浜崎好治さん(61)が地位確認などを求めた訴訟は23日までに、東京高裁で和解が成立した。同社が解決金1500万円を支払うなどの内容で、和解は13日付。浜崎さんは同館の学芸員として30年近く勤務。2017年に市の指定管理者制度導入により同社の契約社員となり、1年契約の満了時に更新を希望したが雇い止めに。18年横浜地裁川崎支部に提訴、1審は敗訴。

“迷ったときこそ映画をみよう” 今年も「しんゆり映画祭」開催(10/30)

市民による手づくりの「KAWASAKIしんゆり映画祭」が30日から市アートセンター(麻生区)で始まる。今年はコロナ禍の制限のない形での3年ぶりの開催、ロシアのウクライナ侵攻で世界の混迷が続く中「生きる力」「自分の生きる道」に焦点を当て、「迷ったときこそ映画をみよう」がキャッチコピー。「自分のわくわくにしたがう」「大好きになる、夢中になる」「自分らしく生きたい」などを切り口に12作品を上映。3月に亡くなった映画評論家・佐藤忠男さんの追悼上映も。

市文化賞など8人に贈呈(10/27)

2022年度の「第51回川崎市文化賞」などの贈呈式が27日、市国際交流センター(中原区)で開催された。文化賞は佐々木武志さん(82)元教育委員会教育委員長、関昭三さん(81)元演劇鑑賞会事務局長、社会功労賞は小倉敬子さん(75)かわさき市民活動センター理事長、渡辺ひろみさん(87)NPO法人秋桜舎理事長、スポーツ賞は佐藤水(み)菜(な)さん(23)競輪選手、森重航(わたる)さん(22)北京五輪スピードスケート男子500㍍銅メダル、アゼリア輝賞はオペラ歌手の市川宥一郎さん(30)、市立川中島中2年卓球選手の張本美和さん(14)。

佐藤忠男さんお別れの集い 麻生区で300人参列(10/13)

3月に91歳で亡くなった日本映画大学(麻生区)の名誉学長で映画評論家の佐藤忠男さんのお別れの集いが13日、新百合トウェンティワンホールで開かれた。学生や映画関係者ら約300人が参列、天願大介学長が「権威や価値を超えて正々堂々と映画に向き合い、150冊もの本を残した。今後も本を通して学生たちに影響を」と惜しんだ。同大学の初代学長や、かわさき・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)実行委員長として川崎の文化振興に尽くした。

佐藤惣之助詩碑建立の経緯伝える 上映会開催(9/27)

市出身の詩人・佐藤惣之助の詩碑が那覇市に建立された経緯を伝える映像作品「佐藤惣之助詩碑 川崎・那覇・沖縄 百年の絆」の上映会が27日、東海道かわさき宿交流館(川崎区)で行われ、川崎沖縄県人会メンバーや地元住民ら約40人が参加した。作品を制作した那覇市出身の映画監督、喜屋武靖さんらが企画したもので、今年5月に那覇市の首里公園に移設した式典で披露された作品に、この式典の様子を加えた映像が上映された。

旧統一教会系コンサート後援6回承認 「音楽のまち」推進協(9/2)

市内の音楽団体や企業でつくる市民団体「『音楽のまち・かわさき』推進協議会」(顧問・福田市長)が、世界平和統一家庭連合会(旧統一教会)の関連団体が主催するコンサートを後援していた問題で、推進協議会は2016年から今年まで計6回の後援を承認していた。推進協の担当者は、途上国支援をうたうチャリティコンサートの内容に問題はないと判断し、主催が旧統一教会の関連団体との認識はあったが、女性の地位向上などが活動目的の団体で当時は不適切との判断はなかった、といっている。

国内外で活躍のダンサーや中高生ら現代ダンス披露 麻生市民館(9/1)

日本国際バレエ協会主催の「ジャパンコンテンポラリーダンスカンパニー公演」が1日、麻生市民館で開かれた。国内外で活躍するプロダンサー23人をはじめ県内外の中高生12人も出演した。コンテンポラリーダンスはテクニックと表現形態に共通の形式をもたず、個々の体で自由に表現するもので、時代の流れを取り入れて多様な表現ができる。国際的に活躍するドイツ出身の振付家ポール・ジュリウスを芸術監督に招いて練習した成果が披露された。

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