市は2日、来年の成人式に向け募集したポスターデザインの表彰式を行い、最優秀賞に麻生区の早稲田大学2年白川雛史(ひより)さん(20)の作品が46作品の応募の中から選ばれた。優秀賞は高津区の東京大学2年岡夏希さん(20)、多摩区の川崎総合科学高校1年竹内花さん(16)が受賞。白川さんは市の木のツバキも背景に添えて「わくわく感や20歳の決意を想像し、ネクタイや口紅で表現した」と語った。
黒木さん、地名研究所らに市文化賞(9/7)
市は7日、2021年度の「第50回川崎市文化賞」などの受賞者6人、2団体を発表した。文化賞は中原区の医学博士黒木登志夫さん(85)、「日本地名研究所」(高津区)、市文化財団顧問の北條衛さん(75)、「ゆりがおか児童合唱団」(麻生区)。社会功労賞はハンセン病回復者の石山春平さん(85)、高津区の医師片岡正さん(69)。今後の活躍が期待されるアゼリア輝賞は俳優の加藤梨里香さん(23)、サクソフォン奏者の齋藤健太さん(28)にそれぞれ決まった。
川崎の出版社から総合雑誌『arc』20周年記念号発刊(10/4)
高津区の出版社「レイライン」が発刊する総合雑誌「arc」の20周年記念号が10日ごろ大手書店に並ぶ。編集長の東郷禮子さん(76)は2001年友人の津田みや子さん(74)を誘って出版社を設立。「当たり前のことをまっとうに発信する」ため、「人間」を切り口に多くの識者のインタビュー記事や寄稿などを集めた総合雑誌とした。最新刊の25号は養老孟司東大名誉教授や浜矩子同志社大大学院教授との対談などを掲載。160ページ、1320円。
市民ミュージアム被災を市民目線で検証 元副館長指摘(9/22)
2019年の台風で地下収蔵庫が浸水した市市民ミュージアムの被災を通して市の文化政策を市民目線で検証する集会が22日、東海道かわさき宿交流館(川崎区)で開かれた。ミュージアムの元副館長で雇止めで指定管理者のアクティオを訴えている浜崎好治さん(60)は、学芸員の専門性の軽視、低賃金で一年ごとの有期雇用、新しい社員が多く映画のフィルムも放置され救えず、責任の所在不明で危機管理の低下を指摘した。
ろう者参加の語らぬ人形劇 川崎とラオスの劇団が共同公演(9/18)
耳の聞こえない人と聞こえる人が一緒に活動するプロの人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(中原区)が18日、ラオスでろう者と共に活動する「劇団カオニャオ」と市国際交流センターで共同公演を行う。ラオス側は新型コロナのためオンライン参加。両劇団は身の回りの道具を使い、言葉に頼らず体や動きで新たな表現を探る目的に2019年に互いの国を訪れて交流、公演は4回目。舞台ではざるやスポンジなどあらゆる身の回りの物を用いて、まるで物が生きているように表現する。
台風で被災の市民ミュージアム解体へ 休館中(8/30)
市は30日、2019年の台風19号で浸水して休館中の市民ミュージアム(中原区)を取り壊すと発表した。1988年に建築家・菊竹清則が設計し開設された同館は、築30年以上の老朽化に浸水被害で復旧に約26億円が見込まれ、洪水浸水想定区域内にあり再被害も懸念されることから復旧を断念した。同館では水没した収蔵品約23万店の修復作業が続いている。解体費用は約20億円以上かかる見通し。
「かわさき組曲」初演 障害ある中高生と日英音楽家の合作(8/9)
市内の障害のある中高生らが、日英の音楽家とともに手掛けた新曲「かわさき組曲」が9日、東京交響楽団によりミューザ川崎シンフォニーホールで初演された。田島支援学校の本校と桜校(川崎区)、市立中央支援学校(高津区)の中高生27人がオペラ「アイーダ」の音楽を題材に、楽器や手拍子、タブレット端末の音楽アプリなどで自分の音、リズムを表現し、英国のアート団体「ドレイク・ミュージック」のベン・セラーズさんが約11分のオーケストラ曲に仕上げた。
災害リスク避け利便性考慮の移転を 市民ミュージアム答申(7/12)
2019年の台風19号で被災し休館中の市市民ミュージアム(中原区)の今後の在り方について、市文化芸術振興会議(会長・垣内恵美子政策研究大学院大学教授)は12日、福田市長に答申を提出。現在地での再開はせず水害や土砂災害のリスクを避け利便性を考慮した場所への移転検討を求めた。さらに「博物館、美術館を融合したミュージアムの強みをいかす」とし、地域の歴史と文化の記録・継承、被災の事実を時代に伝えるなど9項目の活動の方向性を示した。
藤子ミュージアム10周年記念原画展 1年かけ680点公開(7/1)
市藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区)は開館10周年を記念した原画展を1日から開催する。主な作品を年代順に紹介し、初期から晩年までの軌跡をたどる。テーマ展示コーナーも設置し、3か月ごとに入れ替えながら約680点を1年かけて公開する(2022年6月30日まで)。第1期(10月4日まで)は「ドラえもん」「パーマン」などの代表作品のほか、「ぬすまれた王女さま」「死刑執行者」など初期の未発表原画を展示。
被災リスク避け再建 市民ミュージアム答申案まとまる(6/30)
2019年の台風19号で浸水した市市民ミュージアム(中原区)の在り方を考える市文化芸術振興会議の検討部会が30日開かれた。まとまった答申案は「美術館、博物館の機能を併せ持つことで大きなシナジー効果が期待できる」とし、従来通り両分野を融合した「ミュージアム」としての方向性を打ち出し、施設は現建物では再開せず被災リスクが少なく利便性の高い場所での再建を求めた。7月中旬にも市長に答申する。