コロナ変異株の早期確認へ体制整備(3/5)

市は5日、市健康安全研究所(川崎区)で、新型コロナウイルスの変異株を確認できる体制を3月中旬をめどに整備すると明らかにした。変異株の流入が本格化すれば「第4波」につながりかねないとの指摘があるが、これまでは一部の陽性検体を国立感染症研究所(東京)に送り、ゲノム(全遺伝子情報)解析が行われてきた。今後は感染研の解析前に市が専用の試薬で変異株PCR検査を行い確認し、保健所による速やかな本人への通知や入院療養などの判断につなげる。

高齢者施設へ巡回先行 市ワクチン接種(3/4)

4月から始まる高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、市は3日、高齢者入所施設への巡回接種を先行させると発表した。市は県に4月5日の週の配布希望を伝えており、同月中に975人に2回できると想定。配布数が限定的であるため、クラスター発生による医療、介護分野へのリスクを考慮し、高齢者施設を優先する。今後は、市内に約80施設あるうち、接種場所などの体制が整っている、副反応などへの医療支援体制が確保できる、施設規模が大きい(100人以上)などの条件を市が絞り込み、施設側と協議して5~10施設を選定する。

入所者感染判明でも不急なら119番抑制を 市が高齢者施設に要請(3/2)

新型コロナウイルスの感染拡大による県内の病床が逼迫していた1月、市内の高齢者福祉施設に対し、入所者らの感染が判明しても緊急性がない場合は施設内で療養を継続するよう文書で要請していた。協力要請は1月18日付で、全県で病床に余力がないとした上で、呼吸の著しい悪化、意識状態の著しい低下、24時間以上食事水分摂取が不可といった症状がない場合は119番通報を抑制する内容で、区役所に入院調整を依頼するよう求めていた。2日の市議会代表質問で、「介護施設にトリアージを強いた」「命の選別だ」と批判した。市側は「救える命を守る観点からやむをえない対応だった」と釈明した。

市の感染者数4か月ぶりにゼロ(3/1)

市の新型コロナウイルスの感染者が昨年の11月2日以来、約4か月ぶりにゼロになった。1日現在の感染者数は8495人で、市は「(発表者数が少ない)月曜ということで、偶然というケースもある。引き続き感染防止に努めてほしい」としている。

鷺沼駅前再開発見直しを 市民団体が市議会に陳情(2/25)

東急田園都市線鷺沼駅前の再開発を巡り、市民団体「宮前区役所・市民館・図書館の移転に反対し、鷺沼駅前再開発を考える会」は25日、計画の見直しや現区役所の存続を求める陳情署名7637筆を市議会に提出した。再開発計画は地上37階建て・高さ146㍍、北街区に地上20階建て・高さ92㍍の高層ビルを建てる計画。2021年度中の工事着手を目指していたが、準備組合の東急は昨秋、コロナ禍で施設計画を再検討すると表明、市も計画が1年から1年半先送りになる見通しを示した。

市一般会計初の1兆円超え 87億円補正(2/25)

市は25日、新型コロナへの対応などから87億8000万円を追加する2020年度一般会計補正予算案を発表した。今年度の同補正予算案は今回で11回目、補正後の一般会計総額は1兆79億3800万円で初めて1兆円を超えた。市はコロナ禍による異例措置とし、「このようなことは二度とないだろう」としている。補正予算案は感染症対策費として、業務が増大している区の衛生課などに会計年度職員11人雇用する費用や、新型コロナの影響で稼働が増えたエアコンの洗浄経費などを計上している。

黄金ナマズの愛称「たまずん」に決定 二ヶ領せせらぎ館(2/20)

市は「二ヶ領せせらぎ館」で飼育されている黄金色のナマズの愛称が「たまずん」に決まったと発表した。全国から1046件の応募があり、市立東菅小学校3年の工藤杏珠さんら40人が応募した作品が選ばれた。黄金の色は「金運ナマズ」として縁起物になるほど珍しく評判を呼んでいる。ナマズは体長約60㌢で、昨年6月に高津区の多摩川で釣られ、川崎河川漁業協同組合がせせらぎ館に寄贈し、現在は同施設で展示されている。

岡本太郎賞に最年少18歳の大西さん コロナの悲惨題材に(2/19)

若き芸術家たちの登竜門とされる「第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の授賞式が19日、市岡本太郎美術館(多摩区)で行われた。最高賞の岡本太郎賞には史上最年少で大阪府富田林市の高校生大西茅布さん(18)の作品「レクイコロス」。次点の岡本敏子賞には高津区の彫刻家モリソン小林さん(51)の作品「break on through」が選ばれた。大西さんの題名は「レクイエム(鎮魂)」と「コロナウイルス」の合成語でコロナ禍の悲惨さが題材。人物の群像を描いた55枚のキャンバスが縦横各約5㍍、奥行き約4.4㍍の空間に並ぶ大作。

ワクチン市内で医師ら先行接種 新型コロナ(2/17)

国内初の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が17日始まり、市内では関東労災病院(中原区)で医療従事者が米ファイザー製ワクチンの接種を受けた。午後、零下約85度の超低温で保管された196本のワクチンが到着、薬剤部の冷蔵庫で解凍後、接種医が問診表を確認、診察し、医師や看護師ら6人に注射した。並木淳郎副院長は「身を守り社会を守る手段が日本で使えるようになり、感染を封じ込める期待感が得られるスタートに立てた」と語った。

川崎駅西口にエンタメ劇場を整備 22年度完成目指す(2/16)

市は16日、JR川崎駅西口にお笑いライブや音楽イベントなどのエンターティンメント劇場を整備し、事業者にホリプロが代表の団体とすると発表した。JR川崎タワーに隣接する市有地約1千㎡を事業者が市から有償で借地し(原則20年間)、2022年度中の完成を目指す。市はにぎわいや回遊性とともに、都市的な緑地整備を行う地区と位置付け、昨年民間提案を募集していた。コンセプトは「緑のまちづくり」「音楽や映像のまちづくり」を推進するエンターテインメントホール「グリーンアートシアター」。大小二つのホールを整備し、音楽を軸にお笑いやトークショーのほか料理教室など参加型の催しへの活用を想定する。

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