市出身の詩人・佐藤惣之助(1890~1942)の詩碑が那覇市・首里城公園に再移設され、記念式典が20日、福田市長や川崎沖縄県人会の金城宏淳会長らが参加して同公園で開かれた。詩碑には惣之助が沖縄を旅して著わした「琉球諸嶋風物詩集」から戦前の首里の風景をうたう「宵夏」の一節が刻まれている。沖縄出身者の市民が沖縄との友好のシンボルとして59年に詩碑を贈り、その後首里城復元に伴い移設されたが昨年同公園に戻された。
初代所長・谷川健一氏記念号発行 日本地名研究所(5/20)
日本地名研究所(高津区溝口)は初代所長の故・谷川健一氏の生誕100周年と昨年迎えた地名研究所創設40周年を記念して、情報誌「地名と風土」第15号を発行した。民俗学者の谷川氏は生前麻生区に居住、喪われていく地名に危機感を覚え、1981年初めて市内で全国地名シンポジウムを開催、同年「大地に刻まれた地名の声を聞く」として同研究所を設立。記念号は「谷川健一論の現在」と「谷川健一を語る」の特集からなる。書店及び同研究所で購入できる。