在日コリアンが多く暮らす川崎区の桜本を舞台に植民地支配と戦争に翻弄されてきた1世のハルモニ(おばさん)たちの足跡をたどるドキュメンタリー映画「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち」(金(きむ)聖(そん)雄(うん)監督)の上映会が25日、京都市内で開かれ約270人の観客がつめかけた。識字学級から始まった市ふれあい館の共同学習「ウリマダン(私たちの学校)」に通う主人公の6人はチマ・チョゴリ姿で舞台あいさつした。市内各地で8月上映予定。
ジェンダー平等へ発進 「すくらむ21まつり」(6/25)
“かわさきからジェンダー平等を発進“をテーマに「すくらむ21まつり」が25日、市男女共同参画センター(高津区)の主催で開催された。出店やコンサート、講座など市内で活動する約30団体が参加。市民団体「ジェンクロス・カワサキ」が手掛けたジェンダーに関する”もやもや”する言葉を市民から集めて作ったカードの展示や海洋ごみを再利用したアクセサリー作り体験、手づくりパンや地元野菜が並ぶマルシェなど来場者は楽しみながら学んだ。
琉球舞踊を通して平和を 「慰霊の日」市平和館(6/23)
沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、琉球舞踊を通して平和を考える催しが市平和館(中原区)で開かれ、二部制の昼の部だけで約180人が参加した。川崎を拠点に活動する琉球芸能団体「新風(みーかじ)」の主催で、この日を戦争を決して起こしてはならないことを刻む日にしてほしいと訴えた。「新風」は久保田清美さん(多摩区在住)ら沖縄にルーツがある3人の女性が2016年に立ち上げ、2021年から「平和の願い」と題した催しを続けている。
市役所シンボル「時計塔復活」 新本庁舎工事完了(6/19)
地上25階建ての高層棟と旧本庁舎を再現した3階建ての復元棟からなる、市役所新本庁舎の建築工事が19日完了した。1938年に完成した旧本庁舎は耐震性の不足から2016年に取り壊され、市民アンケートなどを踏まえ旧本庁舎の完成当時の姿に近づけ、同じ敷地で建て替えられた。太平洋戦争の川崎大空襲にも耐え、戦後の復興を見守った時計塔がこの日から再び時を刻みだした。市職員の業務の開始は新本庁舎でのネットワーク工事などがあり、10月以降の予定。総事業費は約470億円。
終生、共生のまちづくりに尽力 関田寛雄牧師「お別れの会」(6/17)
2022年12月に94歳で亡くなった牧師の関田寛雄・青山学院大名誉教授のお別れ会が17日、川崎区桜本の川崎朝鮮初級学校で行われた。関田さんは1957年に在日コリアン集住地区の桜本教会に赴任、幸区の多摩川河川敷に戸手教会を開くなど、歴史の責任として地域に残る差別に向き合い続けた。終生、差別の根絶に取り組み、共に生きるまちづくりに尽力し、「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の代表を88歳で引き受けた。
新本庁舎高層棟工事18億円増額議案 市議会可決(6/14)
市議会は14日、新本庁舎高層棟の新築工事請負契約の内容を変更する議案を全会一致で可決した。新本庁舎の完成期限が今月19日のため先行議決したもので、契約金額を約18億1千万円増額する。内訳は、デジタル化の推進などに伴う職員増や各局からの要望によるレイアウト変更などで約9億6千万円、建設費や人件費が急激に上昇した場合に受注者が差額分を請求できる「インフレスライド条項」の適用によるものが約8億5千万円。