川崎など県内3政令市 「まん延防止」適用区域に(4/16)

政府は16日、神奈川、千葉、埼玉の首都圏3県と愛知県について、緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の適用を決めた。期間は20日から5月11日までの22日間。月末からの大型連休を控え、感染拡大地域との往来の自粛の呼びかけなどを行う。県での適用区域は、市、横浜市、相模原市で、飲食店などに午後8時までの営業時間短縮を要請、店の事業規模による協力金(1日あたり最大20万円)が支払われる。店でアクリル板を設置しているかなど見回りの強化や大規模イベントの入場者数の上限を5千人とする。

新規感染者数が「微増」から「拡大」へ(4/14)

市は14日、「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開き、先週の新規感染者数が240人(前週比67人増)となり、4週続いた「微増」から増加幅が拡大したことが報告された。人口10万人あたりの累積新規陽性者数は15.69人(同4.38人増)と増加し、入院や自宅療養など全療養者数も329人(同70人増)と増加幅が拡大した。岡部信彦・市健康安全研究所長は「増加幅が目立ってきている。ワクチン接種と療養者数の急増のタイミングが一致すると、医療だけでなくワクチン接種にも影響が及ぶ」と指摘した。

光触媒空気清浄機を市に寄付 ワクチン接種会場に設置(4/9)

市は9日、光触媒を使ったフィルターに紫外線の光を照射し、新型コロナウイルスを分解する仕組みの光触媒空気清浄機5台の寄付を受けた。寄付したのは産業機械メーカーのワイエイシイホールディングス(東京都昭島市)で、希望小売価格1台26万円。光触媒フィルターに高出力の紫外線発光ダイオードランプを照射し、活性酸素を発生させることで、新型コロナウイルスを不活化するとされる。新型コロナワクチンの集団接種会場に設置する。

ワクチン高齢者集団接種 5月11日開始(3/29)

市は29日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種のスケジュールを発表した。各区市民館での集団接種は5月11日から週5日開設し、全会場で日曜日も実施する。接種は1会場あたり1日300回を予定。高齢者施設などへの巡回接種は4月12日、協力医療機関による個別接種は5月10日から。集団と個別、巡回の3方式で接種を進める。接種券の発送は、75歳以上は4月20日、65~74歳は同28日、基礎疾患のある人や64歳以下への接種開始は7月以降の見通し。

自宅療養の高齢者ら訪問支援事業 5月から市独自で(3/22)

市は、新型コロナウイルス感染症で自身や家族が陽性となった要介護高齢者らを対象に、市独自の「自宅療養者等訪問支援事業」を5月から始める。対象となるのは一人暮らしで認知症や聴覚障害があり自力で健康観察や保健所連絡が難しい自宅療養者や、家族が感染して介護サービスが受けられなくなった高齢者で、医師や看護師が自宅を訪ね、健康観察や相談に応じる。保健所で利用希望を把握し、かかりつけ医らの往診を経て、看護師やヘルパーらが原則1日1回訪問する。年間約70人の利用を想定、利用者の費用負担はない。事業予算は約2400万円。

感染状況減少傾向から微増に 市対策本部会議 (3/19)

19日の市感染症対策本部会議で、市の新型コロナウイルスの感染状況が1月のピーク後に続いていた陽性者数の減少傾向が微増に転じたことが報告された。市内の新規陽性者数は、14日までの1週間で前週より5人多い125人。岡部信彦・市健康安全研究所長は、先に下げ止まった周辺地域も微増していることや感染経路不明者の割合が42%から53%に高まったことにも懸念を示し、積極的疫学調査の実施に合わせ、検査できる民間施設も増えたとして「リスクが高そうな所」で検査することの重要性を指摘した。

1時間停電で救急受け入れ停止 川崎病院(3/11)

2月13日夜の福島沖を震源とする最大震度6強の地震で、県の「災害拠点病院」となっている市立川崎病院(川崎区)が約1時間停電し、救急患者や受け入れを停止していたことが11日分かった。東京電力管内の停電の影響で、病院への電力供給の約半分をまかう自前のガス発電システムも止まったためで、救命救急センターの呼吸器やモニターなどの医療機器のほか照明が使用できなくなった。市は「想定外の事態だった」としている。

川崎看護専門学校閉校式 最後の卒業生10人(3/5)

本年度で閉校になる川崎看護専門学校(高津区)の閉校式と卒業式が5日、高津市民館で行われ、最後の卒業生10人に卒業証書が手渡された。1995年の創立以来、同校の教壇に立ち、現在は校長を務める松永貴美子さん(68)が「学校がなくなっても『傍観者になるな』という教えがなくなるわけではない。現在、つらい現場で活躍している卒業生が誇らしい。みんなで培ってきたものを胸に秘めて頑張ってほしい」と声を震わせながら式辞を述べた。

コロナ変異株の早期確認へ体制整備(3/5)

市は5日、市健康安全研究所(川崎区)で、新型コロナウイルスの変異株を確認できる体制を3月中旬をめどに整備すると明らかにした。変異株の流入が本格化すれば「第4波」につながりかねないとの指摘があるが、これまでは一部の陽性検体を国立感染症研究所(東京)に送り、ゲノム(全遺伝子情報)解析が行われてきた。今後は感染研の解析前に市が専用の試薬で変異株PCR検査を行い確認し、保健所による速やかな本人への通知や入院療養などの判断につなげる。

高齢者施設へ巡回先行 市ワクチン接種(3/4)

4月から始まる高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、市は3日、高齢者入所施設への巡回接種を先行させると発表した。市は県に4月5日の週の配布希望を伝えており、同月中に975人に2回できると想定。配布数が限定的であるため、クラスター発生による医療、介護分野へのリスクを考慮し、高齢者施設を優先する。今後は、市内に約80施設あるうち、接種場所などの体制が整っている、副反応などへの医療支援体制が確保できる、施設規模が大きい(100人以上)などの条件を市が絞り込み、施設側と協議して5~10施設を選定する。

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