新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校が4日から始まり、市立の全175校が共働きなどやむをえない事情のある子供向けに「児童生徒の居場所」を提供した。「居場所」は午前8時半から午後2時まで開設され、午後2時から7時はわくわくプラザ(学童保育)で受け入れる。1教室あたり20人以下で読書や自習などをして過ごし、教職員が見守った。小学生の15%、1校当たり平均約100人が利用した。中学生は1%、特別支援学校は25%だった。
生田小で卒業式 前倒し実施(3/3)
多摩区の生田小学校では3日、予定を前倒しして卒業式が行われ80人が巣立った。市教育委員会は市立学校の卒業式を在校生の参加を極力減らすなど規模を縮小して感染対策をしながら実施する方針。小学校は18~23日、中学校は11日と24日、特別支援学校は6~19日に予定。生田小は19日に予定していたが、今後の感染拡大の状況が不透明で予定日に実施できなくなる可能性も考え判断したとしている。
市立図書館の閲覧席を休止 3月2日から15日(2/29)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため市は3月2日から15日まで市立図書館の閲覧席の利用を休止する。利用者が館内にとどまる時間を短くするためで、パソコン、新聞、雑誌の閲覧も休止する。本の貸し出し、返却は受け付ける。対象は川崎図書館や幸図書館など全13の市立図書館。川崎図書館では29日午後、閲覧の休止を告げる貼り紙が館内に貼りだされた。1日の入館者数は平日が約千人、土日は約1200~300人。
市立小中高は4日から 首相の一斉休校要請受け(2/28)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い安倍首相が27日突然表明した、全国の小中高校などへの3月2日から春休み開始日までの休校要請を受け、市は28日、保護者や児童、生徒に確実に情報を伝えるため2,3両日は通常通りとし、4~25日を休校とする。やむをえない事情がある場合は学校で過ごすことも可能とした。卒業式は登校日とし、来賓の参加見合わせや在校生や保護者などの人数制限など感染防止策を講じて実施する。特別支援学校については支援を必要としている人が多いことから休校にしない方向で検討。また、自宅にいることが困難な児童、生徒のために学校に居場所を設けるほか、わくわくプラザ(学童保育)も利用できるようにした。
「アジアを旅する昼ごはん!」 給食献立コンで犬蔵中小林さん市長賞(1/20)
市の本年度「中学校給食献立コンクール」で市長賞に選ばれた市立犬蔵中学校(宮前区)1年の小林志麻さんの献立が20日、同中で試食された。小林さんの献立のテーマは「アジアを旅する昼ごはん!」。主食は台湾料理の一つ「ルーロー飯」で煮込み豚肉を麦ごはんにかけたもの。他にホウレンソウ、ニンジン、モヤシをゴマ油と塩、鶏がらスープなどで味付けした韓国料理「ナムル」、アジア風のスープ、牛乳といった内容。コンクールは生徒の食と給食への関心を高めてもらおうと昨年度から実施し、今回は市内各校から1339点の応募があった。市は全中学校に小林さんの献立を提供する。
夜間定時制・川崎廃止へ高津は募集減 市立高校再編案(12/18)
市教委は市立高校改革の第二次計画案をまとめ、夜間部定時制の縮小などの再編成を図る。市立川崎の定時制夜間部は、本年度2学級70人の募集に対し受験者数は14人(倍率0.2倍)、市立5校のうち同校にしかない定時制昼間部は、2学級70人の募集に78人が受験(同1.11倍)。こうしたことから市立川崎の定時制夜間部を廃止、昼間部の募集を4学級に倍増する。高津も定時制の募集を3学級から2学級に減らす。幸はビジネス教養科を4学級から3学級に、普通科を2学級から3学級にする。再編案は2021年度入学者募集から適用する考え。
勤務時間外の小学校の電話 10月16日から自動音声対応に(9/13)
市教育委員会は10月16日から、市立小113校、特別支援学校4校の計117校に自動音声メッセージ機能付き電話を導入すると発表した。教職員の負担を軽減する働き方改革の一環で、夜間などの勤務時間外に電話をかけると、「ただ今の時間は、自動音声メッセージでの対応としております。あらためておかけ直しください」というメッセージが流れる。録音機能はなく伝言は残せない。小学校の勤務時間はおおむね午前8時半~午後5時で、音声メッセージを設定する時間帯は学校ごとに定める。市立中学校にも今後導入を検討しており、小中連携校のはるひ野小は、中学の導入に合わせる。
「学年別ドラえもん名作選」市立全小に寄贈 藤子ミュージアム(9/1)
藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区)の開館8周年を記念して、市立の全117小学校に「学年別ドラえもん名作選」を寄贈する式典が1日行われた。ドラえもんは1970年1月号の学年誌「小学1年生」などで連載が開始され、連載当初は学年に応じてテーマや言葉遣い、絵柄を描き分けていた。それらのエピソードを学年別にまとめたものが単行本セット(小学館、全6冊)で、各学年の学習内容に応じて楽しみながら学べるよう編集されおり、1校に2セットずつが寄贈された。
来年度小学校英語教科書 東京書籍を採択(8/25)
市教育委員会は25日、市総合教育センター(高津区)で開いた臨時会で、2020年度に市立学校で使用する各教科の教科書をそれぞれ採択した。学習指導要領の改訂で教科化された小学校5、6年生の英語には、7社の教科書から東京書籍の「NEW HORIZON」が6人の教育委員全員が推して選ばれた。国際理解や異文化理解に向けて写真が多用され、別冊のイラスト付き単語集が使いやすそうだと評価する意見があった。18年度に教科化された小学校の道徳は、引き続き光村図書出版を採択した。
市立小新教科書の展示開始 来年度使用採択に向け(6/14)
市教育委員会は、来年度に市立小学校で使う教科書の展示会を14日から市総合教育センター(高津区)などで始めた。学習指導要領の改訂で教科化される五、六年生の英語をはじめ文部科学省の検定を通った教科書が並んだ。各地の展示会は8月7日まで、終了後に全科目で採択を行い使用する教科書を決める。小学校の教科書の採択は4年に一度で、昨年行う予定を来年度の学習指導要領全面改定に合わせ1年遅らせた。教科書採択に関心を持ってもらおうと市民団体「教育を考える幸区民の会」は、7月6日に幸市民館で学習会を開く。