宮前区で美化活動を続ける市民グループ「落書き戦隊ケスンジャー」(佐藤利枝代表)と地域住民約80人が同区馬絹のトンネル「第四梶ヶ谷架道橋」の壁面の落書き消しを行った。ケスンジャーは14年前、市立菅生小学校の児童が近所の公園で同級生の悪口が書かれた落書きを見つけ、保護者とともに消したのが発端。子どもたちが社会人になってからも継続して行われており、10日は約180㍍の壁面のあちこちにスプレーなどで書かれた落書きをペンキで上から塗り重ねて消した。
東扇島埋め立て不要 市民オンブズマン監査請求(6/26)
リニア新幹線工事で発生する残土を活用し、市が川崎港(東扇島)で進めている埋め立て事業は不要として、かわさき市民オンブズマン(川口洋一、篠原義仁代表幹事)は26日、事業に公金を支出しないよう住民監査請求を行った。概算事業費約240億円のうち、残土の投入や護岸工事などの費用200億円はJR東海が、道路や下水など基盤整備費の40億円は市が負担する。同オンブズマンは、既存の港湾能力等から新たなふ頭用地を確保しなくても対応可能で、需要予測も過大。埋め立て地はごみの受け入れ先としても期待され、JR東海に便宜を図るだけとしている。
なかはらの手作り地域史 地元市民団体が発行(6/1)
中原区の市民団体が手作りの地域史をまとめ、「なかはらの昔むかしから今、未来へ」と題する88ページの冊子を発行した。地域の歴史に詳しい専門家らが講演する「なかはら歴史シンポジウム」が2014年に終了、それを惜しむ市民らが「なかはら地域フォーラム&シンポジウム」を結成、16年から郷土史だけでなく、地域の課題などにも取り組んだ3年間の活動の集大成。これまでの郷土資料に載っていない多摩川河川敷の日本初のサーキット場などの「地域大発見!」や、中原平和公園の軍需工場、米軍接収などの「昭和史」、武蔵小杉の高層マンション群での地域連携の実践にも触れている。
「公害反対発祥の地」の碑 市民団体50周年で設置(5/24)
市内の大気汚染対策を、市や企業に求めてきた市民団体「川崎から公害をなくす会」(神戸治夫会長)は24日、設立50周年を記念し、川崎医療生活協同組合大師診療所(川崎区大師町)に「公害反対住民運動発祥の地」の記念碑を設置した。会は1969年、ぜんそくで同診療所を訪れる患者が多かったことから、同組合内の公害対策委員会が中心になって発足。大気汚染公害を中心に被害の実態調査のほか、公害認定のために市民による簡易測定を広めるなどの活動を展開してきた。記念碑は縦39㌢、横51銭㌢で、盤面にこれまでの歩みが綴られている。
多摩川の自然に親しむ 今年も「水辺の楽校」開校(4/29)
多摩川が育む自然を子どもたちに体感してもらう「とどろき水辺の楽校」が29日、開校した。市内や都内などから親子連れら約300人が参加し、河川敷で植物を観察した後、ライフジャケットを着けて川に入り、水中の生き物を探したりした。楽校はNPO法人「とどろき水辺」(御前大理事長)の主催で、02年度から毎年4月29日に開校しており、来年2月まで月1回程度開かれ、昆虫や干潟の観察会やカヌー教室などが行われる。
自衛官募集 名簿提供の中止を市に申し入れ 市民団体(3/22)
自衛官の募集事務に関して市が自衛隊の求めに応じて対象者の名簿を提出していることについて、市民団体「安保改憲NO!オール川崎」(代表・川口洋一学習院女子大名誉教授)は22日、福田市長あてに名簿の提供の即刻中止、提供にかかる費用、負担者を明らかにするよう申入書を提出した。川口代表は「市は条例にのっとって提供しており問題ないとしているが、住民基本台帳法は閲覧は認めているものの名簿の提出までは認めていない」と指摘している。
民家園の誕生をテーマに 市民劇上演記念シンポ
日本民家園(多摩区)の誕生をテーマとする市民劇の上演を記念して4日、21世紀川崎教育フォーラム(江頭秀夫代表)の主催でシンポジウムが開かれ同園誕生の背景などを語った。市民劇「日本民家園ものがたり」は、江戸時代などの古民家など25建物を集めて展示した施設の誕生に尽力した市の文化財担当職員古江亮仁氏を取り上げたもの。シナリオを担当した劇作家小川信夫さんは「これまで市民劇は偉人を題材にしたが、普通の人の人間力を扱いたかった」としている。
市民活動団体一堂に「ごえん楽市」開催(2/2)
市内の市民活動団体が一堂に会し、日ごろの活動を紹介する「ごえん楽市」が2日、中原市民館で開かれた。楽市には「かわさき・食と農のコミュニティ」や「川崎の親子を考える会」など、まちづくりや防災、福祉、人権などに取り組むNPO法人や市民グループなど89団体(過去最多)が参加した。また、来場者が考えるまちづくりを付箋に書いて張り出すコーナーや、社会課題を絵に描き出すワークショップなども行われた。
1位に「フロンターレJ1連覇」 市民の10大ニュース
市は20日、市民の投票で決める2018年の10大ニュースを発表した。市があらかじめ選定した候補に対して投票するもので、11月21日から16日間に、過去最高の5078人から投票があった。1位は4576票で「川崎フロンターレJリーグ連覇」、2位「JR川崎駅北口通路供用開始」、3位「市制記念多摩川花火大会の秋開催」、4位「日本最大級のカワサキハロウィン2018の開催」、5位「川﨑フロンターレ大島僚太選手がW杯ロシア大会日本代表に選出」だった。
市民団体の事業を寄付で後押し 公益財団「市民しきん」がパーティ(12/15)
寄付を集めて市民団体の活動に助成している公益財団法人「かわさき市民しきん」(中原区)は15日、市総合福祉センター(エポックなかはら)で、「ドネーション(寄付)パーティ」を開いた。子育て支援や女性向け無料電話相談、ミュージカル公演など助成を求める4市民団体が、活動目的の説明やパフォーマンスの披露などで寄付を呼び掛けた。寄付した人には特典があり、税制面で優遇を受けられる。「市民しきん」では、寄付を施しととらえるのではなく、地域のイベントに参加する手段と考えてほしいと訴えている。