「岸辺のアルバム」「不揃いの林檎たち」など数多くのテレビドラマを手掛ける傍ら、小説家としても活躍した脚本家の山田太一(本名・石坂太一)さんが29日、老衰のため市内の施設で死去した。89歳。氏は昭和57年に川崎市文化賞を受賞、平成17年から2期4年間にわたり川崎市市民文化大使に就任、現在は川崎市名誉文化大使として市のPRや魅力の発信、文化芸術の振興に多大の貢献があった。
油絵「追憶の旧川崎市庁舎」寄贈 中原区の画家・垣内さん(11/14)
中原区出身・在住で内閣総理大臣賞などの賞を受賞している画家、垣内宣子(のりこ)さん(81)が14日、市役所本庁舎の完成を祝い、旧本庁舎をモデルに制作した作品を市に寄贈した。作品は30号の油絵「追憶の旧川崎市庁舎」で、上空から見た旧本庁舎を描いている。庁舎が取り壊される直前に水彩でデッサンし、油絵に描き直したものという。作品は新本庁舎7階に掲示される予定。
「長寿日本一」麻生区で生涯現役6人の連続講座 15日から(11/15)
厚生労働省の市区町村別平均寿命で「長寿日本一」となった麻生区(男性84.0歳、女性89.2歳)が、大先達6人を迎えて「アルテリッカ特別講座~生涯現役で活躍する文化・芸術の人々」を15日から開催する。劇作家の小川信夫さん(97)で幕を開け、来年2月までの全6回。他の講師陣は、川崎浮世絵ギャラリー名誉館長の斎藤文夫さん(95)、最高齢の浪曲曲師の玉川祐子さん(101)、区文化協会会長の菅原敬子さん(87)、歌人の馬場あき子さん(95)、劇作家のふじたあさやさん(89)。
2023年度市文化賞等の贈呈式(11/8)
2023年度の「第52回川崎市文化賞」などの受賞者7人の贈呈式が8日市役所で行われた。文化賞は元県特別支援学校校長会会長の片山世紀(せき)雄(お)さん(82)、芸歴44年の落語家の初音家(はつねや)左(さ)橋(きょう)さん(67)。社会功労賞は市医師会長の岡野敏明さん(64)、社会福祉法人あおぞら共生会理事長の明石洋子さん(77)。文化、芸術分野で活躍する若手らのアゼリア輝賞は、ピアニストの黒木雪音さん(24)、ダンサーで洗足大学准教授の「KEITA TANAKA」(本名・田中啓太)さん(45)、スキー選手の古賀結那(ゆうな)さん(21)。
洗足音大アイドル夏祭りに登場 MARUKADO(8/11)
洗足学園音楽大学(高津区)の学生8人がアイドルグループ「MARUKADO(マルカド)」を結成、11日、商業施設「ラ チッタデッラ」で夏祭り初日の打ち水に参加した。同音大を含む洗足学園創立100周年の来年に向け、学園を挙げて取り組んでいるプロジェクト。メンバーは全コースから選抜された得意分野も個性も異なる8人。MARUKADOは一つ一つの音をはっきり演奏する音楽記号マルカートと、常に形が変化し続け矛盾すらも併せ持つ「丸と角」から命名された。
ハルモニの人生を追ったドキュメント上映 舞台挨拶も(8/4)
川崎区桜本に暮らす在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)たちの人生を追ったドキュメンタリー映画「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~」の上映会が市内で始まった。劇場公開に先立つもので、上映後、金聖雄監督と5人のハルモニがチマ・チョゴリ姿で舞台挨拶した。初日4日の市労連会館は約110人、5日の地元桜本の在日大韓基督教会川崎教会は約150人が鑑賞。15日市自治総合会館、21日市アートセンターアルテリオ映像館で上映。
アートを介したコミュニティ形成に向け協定 市と東京芸術大学(7/3)
市は東京芸術大学とアートを介したコミュニティ形成に向け、連携・協力して取り組む協定を締結したと3日発表した。連携事業の主体となるアートコミュニケータを30名程度公募し、様々な講座を通して活動を支える考え方の共有、アートを介した対話を重ね、コミュニケーションを豊かにする方法を学び、市内の文化資源や福祉・医療の現場などとも連携してアートを軸にコミュニティを育む活動に取り組む。参加者は12月頃から募集予定。
開館19周年「ミューザの日」 小学生企画のコンサート
2004年7月1日に開館したミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で「ミューザの日」の1日、記念イベントが開催された。公募で選ばれた小学生9人が「ジュニアプロデューサー」となり劇仕立ての「だれでもハッピーコンサート」を企画運営、本番2日前に100席分が完売した。選曲や座席配置、チラシ作りなどに取り組み、物語仕立ての寸劇や冒険家に扮した東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏曲などを楽しんだ。
新市民ミュージアムの移転開設地 生田緑地に(3/10)
市は10日、2019年10月の台風で被災した休館中の市市民ミュージアム(中原区)の移転再建について、生田緑地ばら苑隣接区域(多摩区)を選定したと発表した。候補地は約8600㎡、現在はばら苑の臨時駐車場で、東に藤子・F・不二雄ミュージアム、西に岡本太郎美術館、日本民家園、青少年科学館があり、これら施設との回遊性、相乗効果を期待する。今後はパブリックコメントを実施、23年度末に基本計画、24年に管理運営計画を策定の見込み。
17年ぶり大賞、次点両賞とも「該当なし」 岡本太郎現代芸術賞(2/17)
市出身の芸術家岡本太郎の精神継承の作家を顕彰する第26回岡本太郎現代芸術賞が17日発表され、大賞と次点の岡本太郎賞、岡本敏子賞は2006年度の両賞が創設されて以来初めて「該当なし」となった。同賞は岡本太郎記念現代芸術振興財団などの主催で1997年度に始まり、2005年度までは大賞とされていた最高賞の受賞はなかった。今回は国内外から595点の応募があり23人が入選、うち4人に特別賞が贈られた。