愛と平和歌い人権賞 市民合唱団「いちばん星」(2/4)

川崎で「愛と平和」をテーマに歌い続けてきた混成市民合唱団「いちばん星」が、4日人権擁護の分野で優れた活動をしたとして「神奈川県弁護士会人権賞」を受賞した。「一番星」は1992年に市内の教職員らを中心に誕生し、作曲家の中田喜直氏らを招くなど、市民合唱団として発展した。団員は現在47人、平均年齢は60代後半で、命、平和、自然へのメッセージを合唱で伝えている。

ネットで中学生に人種差別書き込み 県弁護士会が警告(2/2)

ラップを通じて平和について考えるイベントに参加した川崎区の中学3年の男子生徒に対する差別的な中傷がインターネット上で相次ぎ、事態を重く見た県弁護士会は2日、「人種差別的なヘイトスピーチで違法性が強い。多人数による公開リンチ」などと非難する会長談話を発表した。サーバー管理者には書き込みの監視と削除を、市には削除を要請するよう求めている。

市民の怒り 「ヘイト」街宣断念(1/21)

 在日コリアンに対するヘイトスピーチを繰り返す極右活動家らの街宣が中止になった21日、開催が予告されていたJR川崎駅前で市民約100人が差別を許さない意思を改めて表明した。道行く人に手渡すチラシには「私たちの力でヘイトスピーチを止めました」の文字が躍り、「市民の怒りが断念においこんだ」との勝利宣言が駅頭に響いた。

娘を返して 拉致40年横田夫妻会見(11/15)

 新潟市で1977年。横田めぐみさん(当時13)が北朝鮮に拉致された事件は15日で40年となった。父の滋さんと母の早紀江さんは、同日自宅のある市内で記者会見した。早紀江さんは「こんなに長い間、どうして助けてあげられないんだろう。早く子どもを返してください」と訴えた。

ヘイトスピーチ事前規制 市、全国初の指針公表(11/9)

市は9日、公園や市民館などの公共施設でヘイトスピーチを行わせないためのガイドラインを策定し、公表した。差別的言動が行われる恐れがある場合、施設利用などを不許可にすることができる。ヘイトスピーチ解消法の理念を具体化するもので、表現の自由を保障しながらヘイトスピーチを制度的に事前規制する全国初の施策。20183月末までに施行する。

LGBT理解を広げるセミナー 川崎で企業向け(11/1)

性的少数者(LGBT)への理解を広げる取り組みを、市が進めている。1日には企業関係者らを対象にセミナーを初開催。参加者に基本的な実践例、実際に直面している課題が説明された。「周りに必ず当事者がいるという前提が必要」、「まだ職場で表明している人がいないなら、受け入れ環境を整備するチャンス」など、当時者からの声で分かりやすく学んだ。

拉致40年 自宅でめぐみさん写真展(11/1)

北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(失跡当時13)の写真展が1日、両親が住む川崎区のマンションで始まった。15日でめぐみさんが拉致されてから40年となるため、12年ぶりに自宅マンションでの開催となった。横田さん家族を支援する住人の有志らでつくる「あさがおの会」が主催した。

子ども応援基金、差別撤廃条例の制定を 再選の福田氏(10/23)

 22日の市長選で再選された福田紀彦氏は23日の記者会見で、競輪・競馬事業での収益金を若者やひきこもり支援に充てる「子ども・若者応援基金(仮称)」創設に向け年度内に条例提案すると述べた。また市長選のマニフェストに明記した差別撤廃条例の制定に向け、市議会と意見交換の場を設ける考えを明らかにした。

拉致解決に家族ら期待 米大統領と面会へ(10/17)

トランプ米大統領が11月の来日時に、拉致被害者と面会すると政府が発表したことについて、家族らは「被害者の帰国実現につなげてほしい」と期待感をにじませた。1977年に拉致された横田めぐみさんの弟、拓也さんは17日、「米国が核・ミサイル問題だけでなく、拉致問題を重視していることの現れで、北朝鮮への圧力となる。解決に向けて歯車が回ることを期待したい」と話した。

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