ヒアリ市内で初確認 東扇島コンテナ内(6/24)

市は24日、南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が川崎区東扇島の事業所敷地内に荷下ろしされたコンテナ内から数百匹見つかったと発表した。ヒアリが市内で見つかったのは初めて。今のところ人的被害は確認されていない。ヒアリは女王アリと働きアリで、中国広東省から11日横浜港に入港、陸揚げされ事業所敷地内に搬送されたもので、県に通報、殺虫処分した。

「ホテルシップ」白紙に 市は誘致継続の方針(11/22)

2020年の東京五輪・パラリンピック開催時のホテル不足に備えた「ホテルシップ」事業について市は22日、アジア最大のクルーズ客船会社「ゲンティン香港」と3月に締結した覚書を破棄したと発表した。計画では来年7月23日から8月9日まで東扇島の岸壁に、乗客1870人のクルーズ船が停泊し、ホテルとして利用する予定だった。同社と実際の運営を担う企業との間で合意できなかったためで、市は引き続き誘致活動を進める方針で、短期間のホテルシップも視野に他の船会社と交渉していくとしている。

羽田連絡道路に初の橋桁 20年度完成に向け(9/30)

市は30日、川崎臨海部と多摩川対岸の羽田空港跡地地区を結ぶ「羽田連絡道路」の建設現場を報道陣に公開した。同道路は市の国道409号と都の環状8号を片側1車線でつなぐ計画で2017年に着工した。現在は橋脚全6基が完成し、この日初めて橋桁がかかった。羽田側から2基目となる橋脚の上に千葉県富津市の工場で組み立てられた約70メートルの橋桁を取り付けた。完成時には歩行者専用道路も設けられるが開通は当初より半年遅れ、2020年度内となる見通し。

羽田連絡道路 五輪に間に合わず(8/23)

市は23日、川崎区殿町地区と多摩川対岸の羽田空港周辺を結ぶ羽田連絡道路の完成時期が2021年春になる見通しを明らかにした。連絡道路は、羽田空港と研究開発機関の集積が進む「キングスカイフロント」を結ぶ道路延長約840㍍、橋部分約600㍍。市と都、国土交通省が整備し、17年に着工、五輪を見据えて20年7月頃の開通を見込んでいたが、河口部の土砂堆積が想定以上だったことで作業が遅れ、東京五輪・パラリンピックに間に合わなくなった。工事費も当初の計画から約35億円増額の約252億円となり、国の補助などを除く市の負担も約10億円増え、約56億7千万円となる。

市長がタイ・ベトナムを訪問 川崎港の売り込み(7/5)

福田市長は5日の定例記者会見で、11~17日にタイとベトナムを訪問することを明らかにした。両国は川崎港とコンテナ定期航路があり、日本に輸出している企業や政府関係者に同港のPRと利用を呼び掛ける。タイではすでに川崎港を利用している冷凍食品大手のニチレイグループの食品加工工場や生産拠点のあるエアコン大手の富士通ゼネラル(高津区)、ベトナムでは輸出した商品を東扇島の倉庫に保管している現地食品メーカや友好港ダナン港などを訪問する。また市内には多くのベトナムの実習生が働いており、日本語教育の現場視察も行う。

東扇島埋め立て不要 市民オンブズマン監査請求(6/26)

リニア新幹線工事で発生する残土を活用し、市が川崎港(東扇島)で進めている埋め立て事業は不要として、かわさき市民オンブズマン(川口洋一、篠原義仁代表幹事)は26日、事業に公金を支出しないよう住民監査請求を行った。概算事業費約240億円のうち、残土の投入や護岸工事などの費用200億円はJR東海が、道路や下水など基盤整備費の40億円は市が負担する。同オンブズマンは、既存の港湾能力等から新たなふ頭用地を確保しなくても対応可能で、需要予測も過大。埋め立て地はごみの受け入れ先としても期待され、JR東海に便宜を図るだけとしている。

コンテナ貨物量過去最多 18年度川崎港(5/8)

2018年度の川崎港のコンテナ貨物取扱量が14万TEU(TEU=20フィートコンテナ1個と換算)を初めて超え、5年連続で過去最多を更新した。特に外貿が輸出入とも伸びており、中国、東南アジア航路の新規開設が押し上げた。同港のコンテナ取扱量は前年比13.6%増の14万6894TEUで、このうち市が運営する公共ふ頭の取扱量が13万3779TEUと全体の9割以上を占めた。輸出は自動車部品や古紙など再利用資材が伸び、輸入は家具装備品、冷凍食品が増加した。

港湾労組全国スト川崎港でも 平日ストは22年ぶり(4/14)

全国の港湾労働者の組合が14、15日、最低賃金の引き上げなどを求めて48時間のストライキを行った。事業者側が誠実に対応しなったとして、全国の主な港でコンテナの積み下ろしなどの荷役作業を一斉に停止。川崎港でも15日コンテナターミナルのゲートが閉鎖された。組合はストライキ中の業務は原則行わないとしたが、市民生活に支障をきたすものは対象外とした。平日の24時間ストライキは1997年以来、22年ぶり。

川崎港鶏肉加工品輸入で12年連続日本一(12/21)

川崎港の2017年の焼き鳥など鶏肉加工品の輸入が数量と金額がともに12年連続で全国1位だったと横浜税関が発表した。17年の輸入量は約12万6千トン、金額は約663億円で全国の4分の1のシェアを占めている。大消費地の首都圏や物流機能を備えた倉庫が多いことなどが要因で、近年東扇島地区では冷蔵冷凍設備を備えた物流拠点の設立が相次いでいる。税関はコンビニやサラダチキンなどの人気が高いことから、今後も輸入が伸びるとみている。

初のタイ航路4月開設 川崎港(3/7)

市は7日、川崎港とタイのバンコク港、レムチャバン港を結ぶ新たなコンテナ定期航路が4月に開設されると発表した。タイと結ぶ航路開設は川崎港では初めてで「長年の念願で、官民挙げての誘致活動が実った」としている。コンテナターミナルのある東扇島へのタイからの輸入は東京、横浜港経由でトラックなどで運び込まれてきたが、川崎港で卸されることで運送費や時間の削減が期待される。

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