感染状況減少傾向から微増に 市対策本部会議 (3/19)

19日の市感染症対策本部会議で、市の新型コロナウイルスの感染状況が1月のピーク後に続いていた陽性者数の減少傾向が微増に転じたことが報告された。市内の新規陽性者数は、14日までの1週間で前週より5人多い125人。岡部信彦・市健康安全研究所長は、先に下げ止まった周辺地域も微増していることや感染経路不明者の割合が42%から53%に高まったことにも懸念を示し、積極的疫学調査の実施に合わせ、検査できる民間施設も増えたとして「リスクが高そうな所」で検査することの重要性を指摘した。

1時間停電で救急受け入れ停止 川崎病院(3/11)

2月13日夜の福島沖を震源とする最大震度6強の地震で、県の「災害拠点病院」となっている市立川崎病院(川崎区)が約1時間停電し、救急患者や受け入れを停止していたことが11日分かった。東京電力管内の停電の影響で、病院への電力供給の約半分をまかう自前のガス発電システムも止まったためで、救命救急センターの呼吸器やモニターなどの医療機器のほか照明が使用できなくなった。市は「想定外の事態だった」としている。

川崎看護専門学校閉校式 最後の卒業生10人(3/5)

本年度で閉校になる川崎看護専門学校(高津区)の閉校式と卒業式が5日、高津市民館で行われ、最後の卒業生10人に卒業証書が手渡された。1995年の創立以来、同校の教壇に立ち、現在は校長を務める松永貴美子さん(68)が「学校がなくなっても『傍観者になるな』という教えがなくなるわけではない。現在、つらい現場で活躍している卒業生が誇らしい。みんなで培ってきたものを胸に秘めて頑張ってほしい」と声を震わせながら式辞を述べた。

コロナ変異株の早期確認へ体制整備(3/5)

市は5日、市健康安全研究所(川崎区)で、新型コロナウイルスの変異株を確認できる体制を3月中旬をめどに整備すると明らかにした。変異株の流入が本格化すれば「第4波」につながりかねないとの指摘があるが、これまでは一部の陽性検体を国立感染症研究所(東京)に送り、ゲノム(全遺伝子情報)解析が行われてきた。今後は感染研の解析前に市が専用の試薬で変異株PCR検査を行い確認し、保健所による速やかな本人への通知や入院療養などの判断につなげる。

高齢者施設へ巡回先行 市ワクチン接種(3/4)

4月から始まる高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、市は3日、高齢者入所施設への巡回接種を先行させると発表した。市は県に4月5日の週の配布希望を伝えており、同月中に975人に2回できると想定。配布数が限定的であるため、クラスター発生による医療、介護分野へのリスクを考慮し、高齢者施設を優先する。今後は、市内に約80施設あるうち、接種場所などの体制が整っている、副反応などへの医療支援体制が確保できる、施設規模が大きい(100人以上)などの条件を市が絞り込み、施設側と協議して5~10施設を選定する。

入所者感染判明でも不急なら119番抑制を 市が高齢者施設に要請(3/2)

新型コロナウイルスの感染拡大による県内の病床が逼迫していた1月、市内の高齢者福祉施設に対し、入所者らの感染が判明しても緊急性がない場合は施設内で療養を継続するよう文書で要請していた。協力要請は1月18日付で、全県で病床に余力がないとした上で、呼吸の著しい悪化、意識状態の著しい低下、24時間以上食事水分摂取が不可といった症状がない場合は119番通報を抑制する内容で、区役所に入院調整を依頼するよう求めていた。2日の市議会代表質問で、「介護施設にトリアージを強いた」「命の選別だ」と批判した。市側は「救える命を守る観点からやむをえない対応だった」と釈明した。

市の感染者数4か月ぶりにゼロ(3/1)

市の新型コロナウイルスの感染者が昨年の11月2日以来、約4か月ぶりにゼロになった。1日現在の感染者数は8495人で、市は「(発表者数が少ない)月曜ということで、偶然というケースもある。引き続き感染防止に努めてほしい」としている。

ワクチン市内で医師ら先行接種 新型コロナ(2/17)

国内初の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が17日始まり、市内では関東労災病院(中原区)で医療従事者が米ファイザー製ワクチンの接種を受けた。午後、零下約85度の超低温で保管された196本のワクチンが到着、薬剤部の冷蔵庫で解凍後、接種医が問診表を確認、診察し、医師や看護師ら6人に注射した。並木淳郎副院長は「身を守り社会を守る手段が日本で使えるようになり、感染を封じ込める期待感が得られるスタートに立てた」と語った。

集団接種4月1日から全区に会場 市ワクチン基本方針(2/16)

市は16日、市民を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種体制の基本方針を発表した。市内7区の市民館などで4月1日から集団接種を始め、協力を得た医療機関での個別接種、自力で接種に行けない高齢者施設などへの巡回接種を行う。16歳以上の接種対象者は約132万人。集団接種は土日のいずれかを含む週5日を想定し、7区の会場で1日計2700人の接種が可能、学校や企業などでの実施も検討する。個別接種はインフルエンザワクチン接種の協力病院などに呼びかけ、市内600か所以上の実施を目指す。高齢者施設などでの巡回接種は嘱託委への協力取り付けや施設職員への優先接種など体制を整えるとした。

市内初の宿泊療養施設 武蔵小杉のホテル302室(2/15)

県は15日、新型コロナウイルスの無症状・軽症者向け宿泊療養施設として「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」(中原区・客室302室)の利用を25日から開始すると発表した。契約は3月末まで、市内の宿泊療養施設の開設は初めて。横浜、相模原市などの施設に続く県内9か所目で、計2100床となる。2月14日時点で県内では、宿泊施設での療養者が172人、自宅での療養者が649人で、宿泊療養施設の待機者はいない。

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