「辛さ控えめ」川崎生まれの唐辛子 味の素と市が開発(8/19)

味の素と市、JAセレサは19日、川崎生まれの唐辛子の新品種「香辛子(こうからし)」を発表した。味の素が中央研究所(川崎区)で、市農業技術支援センターの協力を得て開発したもの。唐辛子に含まれる基礎代謝の向上などが期待できる辛味成分「カプサイシン」を同様の効果が見込まれる「カプシエイト」に置き換えた品種で、辛さはカプサイシンの千分の1と控えめで、フルーティな香りが特徴。辛みが弱いため生でも食べられ、トマトの10倍以上のカロテノイド、レモンと同等のビタミンCも含む。JAセレサ川崎の直売店で販売し、20日以降順次香辛子を使った食パンや水キムチなどを市内企業が販売する。

伝統野菜のらぼう菜に新品種 市農業技術支援センター(3/8)

市は8日、「かわさき農産物ブランド」に認定されているアブラナ科の野菜「のらぼう菜」の新品種を開発したと発表した。のらぼう菜は多摩区菅地区を中心に江戸時代から栽培されている伝統野菜で、2~4月頃が旬。甘みがあってくせがなく、歯触りもよい。市農業技術支援センターが2006年から育成を開始、改良を重ね17年に農林水産省に出願、今年2月に品種登録された。味や栄養価は同じだが、より色鮮やかで葉や茎に光沢があり、お浸しや炒め物のほかパスタやうどんの具材としてもおすすめという。

かわさき発の「熟成魚」 うまみ凝縮し独特の食感(11/15)

市内多摩区のベンチャー企業ミートエポック(跡部美樹雄社長)と川崎北部市場水産仲卸協同組合(種村誠二理事長)が明治大学農学部(多摩区)とともに共同開発した技術による新商品「発酵熟成熟鮮魚」のお披露目会が15日、市北部市場で開かれた。魚は通常、1週間ほどで腐敗が始まるが、エイジングシートで魚を包み20~25日間の熟成で、うまみと独特の食感が引き出され、長期熟成にもかかわらず新鮮さも保たれるという。同市場のほか、川崎、横浜、豊洲のすし店や通販サイトで同日から販売が始まった。

ダイエー フードバンクかわさきとの連携開始(8/22)

スーパーマーケットのダイエー(東京都)は食品廃棄物の削減に貢献するため、県内10店舗でフードバンクかわさき(多摩区)との連携を始めた。フードバンク活動は、賞味期限内でも廃棄処分されてしまう食料品を必要としている人に届け、無駄に廃棄される食品を減らす環境保全活動。毎月第3月曜日からの7日間、店内に回収ボックスを設置。対象となる食品は未開封、賞味期限まで1か月以上、常温保存可能、製造者または販売者の表示、成分表示またはアレルギー表示があること。

市立中でタニタ監修の給食始まる(5/9)

市立中学校で9日、健康計測機器メーカー「タニタ」(東京都板橋区)が献立を監修した給食が始まった。季節ごとに年間4回提供する市とタニタの包括協定に基づく取り組みで、食育に関する特別授業も行われた。この日は北部学校給食センターが配送する12校が対象で、タニタの栄養管理士と市の栄養士が1年がかりで考案し、「タニタ食堂」のレシピの特徴である栄養バランスや食感を重視した献立が提供された。

給食残さない7割」市立中学生にアンケート(3/23)

市教育委員会は、昨年12月にすべての市立中学校で実施された給食に関する生徒への初めてのアンケートを行った。給食を「おいしい」と答えた生徒は83.3%、「いつも残さず全部食べる」は68.6%、給食を残した理由として「嫌いな(苦手)物があるから」が61.9%で最多だった。福田市長は、「食べ残されるのはひじきや切り干し大根など最近の家庭であまり作られないもののようで、そうした食材に含まれる栄養などを教え食育につなげないといけない」と改善に取り組む意向を示した。

全国の餃子集結 国内最大級祭典(9/23)

名物餃子が大集合した「全国餃子まつりinかわさき」が23日、川崎区の川崎競馬場で始まった。宇都宮市、浜松市など餃子によるまちおこしを進める団体をはじめ計35店が出店した。実行委員会は「中国料理店の餃子が有名な川崎の知名度を上げようと初開催した。2日間で約8万食が販売できそう」という。

キャンセル品を子ども食堂に(9/18)

生活協同組合「ユーコープ」の宅配事業「おうちCO-POかわさき中部センター」(宮前区)が9月から、配達前にキャンセルされた宅配商品を子ども食堂に寄贈する取り組みを始めた。廃棄されてきた食品を活かすことでフードロスを減らし、子育て支援にもつながると期待されている。

市立中22校で給食開始 センター方式(9/4)

市南部学校給食センター(幸区)が4日、本格稼働し、22の中学校で完全給食が始まった。市内3か所に整備する給食センターの先陣を切り、約1万3500食分が一括調理され、配送車で各校に計画通り届けられた。計画は、川崎、幸、高津、宮前の4区の22校に、配送車20数台で10~55分の間に届ける。

低所得家庭ほど子は孤食 市アンケート調査(8/27)

市は1月、市内の保護者ら6千人を対象に23歳までの子どもと若者の貧困に関するアンケートを実施(回答率43.9%)。夕食を子どもや若者だけで食事をする「孤食」の割合は、「ほぼ毎回」「多い」が9%で所得が低いほど多い傾向にあり、生活習慣などへの影響が懸念される。孤食を防ぐため安価で食事ができる「子ども食堂」の取組みがNPO法人などにより市や横浜市で実施されている。

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