耳の聞こえない人と聞こえる人が一緒に活動するプロの人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(中原区)が18日、ラオスでろう者と共に活動する「劇団カオニャオ」と市国際交流センターで共同公演を行う。ラオス側は新型コロナのためオンライン参加。両劇団は身の回りの道具を使い、言葉に頼らず体や動きで新たな表現を探る目的に2019年に互いの国を訪れて交流、公演は4回目。舞台ではざるやスポンジなどあらゆる身の回りの物を用いて、まるで物が生きているように表現する。
創立70周年祝い式典 川崎青年会議所(9/18)
川崎青年会議所(JC)は18日、創立70周年記念式典を川崎駅前のKCCIホールで開き、福田市長や会員ら約80人が出席した。1951年に全国22番目のJCとして誕生、新井文人理事長は「川崎の未来のため今後も活動していく」とあいさつ。SDGs(持続可能な開発目標)の優れた取り組みを表彰する政府の「第4回ジャパンSDGsアワード」に選ばれた市立平間小学校の児童らが地元商店街などと進める活動を報告した。
傷あるナシをドライフルーツで販売 市農業技術支援センター(9/17)
市農業技術支援センター(多摩区)は17日から、ナシのドライフルーツを販売する。栽培試験研究の一環で育てたナシのうち、傷などがあり販売に向かないものを砂糖も使わずドライフルーツにした。ナシの品種は豊水や二十世紀、稲城など。センターでは「自然の甘味が強く感じられ、無添加なので安心」と話している。1袋25㌘入り280円で240袋限定。同センターとセレサモス麻生店、宮前店などで販売。
看護短大で感染症防護服の着脱実践 市電設工業会が寄贈(9/16)
市立看護短大(幸区)で16日、来春にも医療現場で働く3年生76人が寄贈された防護服を使って着脱方法を学んだ。川崎に本社を置く電気工事業者でつくる市電設工業会(加藤哲郎会長)が看護学生に役立ててほしいと、医療用N95マスク、ゴーグル、シューズなど感染症防護服一式(約5千円相当)230組を贈呈。特別授業で、エボラ出血熱など重篤な一類感染症の発生を想定し、防護服の着脱を実践した。
傷害致死容疑で職員告訴 障害児施設で男児死亡(9/13)
障害児支援施設「市中央療育センター」(中原区)で2016年、短期入所中の清水正和君(当時9歳)が死亡した事故で、遺族が新たな鑑定書から「虐待だった可能性がある」として、14日までに当時の担当職員を傷害致死容疑で横浜地検川崎支部に刑事告訴した。事故は16年12月、重度の知的障害があった正和君に女性職員が添い寝していたときに発生。新たな鑑定書では正和君の尻にあざがあり、殴打された可能性があるという。県警は19年窒息死させた疑いがあるとして業務上過失致死容疑で書類送検したが不起訴処分となった。
福田市長の公約達成度検証 市長選控え青年会議所が企画(9/12)
10月24日の川崎市長選を前に2期目の福田市長の選挙公約の達成状況を評価する「マニフェスト検証会」が12日、市自治総合会館(中原区)で開かれた。川崎青年会議所が中立的な立場から有権者に情報提供するため企画。関東学院大の牧瀬稔准教授(行政学)が有識者5人を代表して86.8点(おおむね良好)と評価したが、「評価の低い施策は理由を明確に」と注文もついた。一方、学生の評価は78.3点にとどまった。
世界自殺予防デーでライトアップ 川崎マリエン(9/10)
世界保健機関(WHO)が定めた世界自殺予防デーの10日、市は川崎マリエン(川崎区)をライトアップした。昨年に続き2回目で、それまでは自殺予防のチラシを配布をしていたが、感染予防のためライトアップに変更した。点灯は日没から午後8時まで、16日まで実施。市の自殺死亡者数は2009年以降、減少傾向にあるが、20年は198人と前年より7人増えた。
今年も9月9日午前9時9分 平和願う鐘つき多摩区長念寺(9/9)
多摩区登戸の長念寺で9日、「平和の鐘つき」が行われ市民ら約50人が参加した。憲法九条を守ろうと市民グループ「たま九条の会」が発案、「生田」「すげ」「のぼりと」の会も賛同して始まり今年で12回目。参加者らは午前9時9分になると、順番に境内の鐘楼に上って鐘をついた。その後、市文化賞受賞者でかわさき九条の会代表の腹話術師、城谷護さん(幸区)が「心に残る平和の話」と題して講和した。
市教委の分割発注で監査請求棄却 住民訴訟へ(9/7)
市教育委員会が昨年度、市立学校の空調設備工事で競争入札を経ないで分割発注したのは違法だとして、元市職員の坂巻良一さん(71)(宮前区)が市に契約額全額の補填を求めた住民監査請求で、市監査委員は7日、請求を棄却した。各工事は空調機器と電気工事に分割し、入札によらない250万円以下の「軽易工事」として行われた。監査委員は「教室空調の新設は急を要し、違法性は認めがたい」とした一方で、「競争入札をまず検討すべき」など改善の意見を付した。坂巻さんは不服として、横浜地裁に住民訴訟を提起する。
「みなと祭り」3年連続中止(9/6)
新型コロナウイルスの拡大を受け、「川崎みなと祭り」の実行委員会(委員長・斎藤文夫川崎港振興協会長)は6日、10月9,10日に川崎マリエン周辺で開催予定のメインイベントを中止すると発表した。2019年は台風19号、20年もコロナの影響と3年連続の中止となった。毎年、出店や川崎港ミニクルーズなどを行い、18年は25万1千人が来場。今年は川崎港開港70周年で、記念誌の発行や式典を予定している。